暗殺嬢は轢死したい。

 プロシュートに抱きしめられていたの目の前で、ターゲットのふたりが干からびたようになって地に伏していた。

 マルセロは雇い主に起きた異変を察知して、グレイトフル・デッドが撒き散らす老化ガスが積もった庭内に足を踏み入れてしまったのだ。スタンド能力を持たない彼には、地面から一メートル程の高さまで積み上がったガスで空気が淀んで見えるのはおろか、庭の象徴とも言えるような存在感を示す中央の四阿で、隠れるでもなく堂々とガスを噴出し続ける異形のものすら確認できなかったので仕方の無いことだっただろう。例え見えていたとしても彼は、呻き声を上げ苦しむ主をそのままにして、自分だけ逃げ出すような不義理を働く人間では無かった。

 主の方はすでに虫の息だった。筋力も心肺機能も衰えて、白亜の敷石をかすんだ目で見つめることしかできない状態らしい。だがマルセロは、まだ嗄れた声を出して上を見上げることくらいはできるようだ。今や見る影もない姿に変わり果ててしまったマルセロと、の視線が重なった。

「は……ははっ、なんだ……やっぱり、男連れ……だったんじゃあ……ねーかよ……」

 プロシュートはを解放し、声のした方を見やった。

「マルセロ……。ごめんなさい」

 の言葉で、マルセロはある程度のことを察することができた。悪いことをしたという意味だ。つまり、この現状はがもたらしたものだ。

 一体何が原因で自分を含むこの庭園にいる人々が突如、死を目前に控えた老人のように変化し始めてもだえ苦しんでいるのかは少しも分からない。だが、若く美しい姿のまま自分を見下ろすのは、昨日会ったばかりの――ただただ美しく、一晩でも構わないから一緒にいたいと願った――素性を良く知らない女だ。

 イタリアから来たとは聞いていた。でもだからと言って、まさかパッショーネの一員だなんて思いもしない。もちろん、彼女が今そう言った訳ではない。だから確実とも言えないが、十中八九そうだろう。他に主人が誰かに喧嘩を売った覚えは無いし、例え喧嘩を売っていたとしてもオレ達を相手取って報復に出てくるような組織など、パッショーネ以外にはあり得ない。

 だから危惧はしていた。彼らとの取引を一方的に断ち切ったことの報いはいずれ受けることになるだろうと。だが、イタリアからの観光客なんか珍しくも何とも無いし、今自分を見下ろす美女は少しもギャングらしからない。だが彼女はきっと、パッショーネの暗殺者か何かなのだろう。ハニー・トラップを仕掛けるタイプの美しい暗殺者なんて、映画の中の世界にしかいないと思っていたのに。

「……ああ、つまりこれは……オレが招いた結果だって……ワケだ……」

 マルセロの自嘲めいた声には、自分こそがこの惨状を招いてしまった張本人なのだという罪悪感と後悔、そして悲哀を感じ取ることができた。はマルセロに近寄り地面に膝をつくと、彼の手の甲にそっと手を添える。そして下唇を噛んで、目を瞑った。

 パッショーネと関わり合いになって逆らったが最後、逆らった者に命は無い。それだけでなく、逆らった者の部下、家族、その他親しい人間たちすべての命が、あの悪魔のような男に奪われるのだ。

 こんな不条理は、アイツに逆らってまだ息をしているこの私が、ここで絶たなければならない。

 マルセロ。あなたの死は、私が無駄にしない。

 そう心の中で唱えたあと、彼女は思い直した。そんなことは死の際にある人間に伝えても何の慰みにもならない、と。

 死んでしまっては肉体も精神も無に帰して、死んだ後の未来に死んだ本人は本人の意思で干渉できないし、未来を見届けることすらままならないからだ。死とは、この世に未練のある者にとってはただただ非情で、無意味で、理不尽な物だ。誰かの死に意味を持たせるのは生き残った者だけで、意味を持たせたがるのはその者たちのエゴでしかない。

 そう。これはエゴイズムだ。あなたのためでなく、私自身を慰めるための復讐の意思だ。過ごした日々の為でもなく、損得の為でもなく、流した涙の為でもない。アイツが生み出す全ての死に胸を痛め、怒り、憎む私を、ただ慰めるための利己的な復讐の意思なのだ。

 彼女は、もう長いこと内に秘めていた復讐の炎が、自分の中で絶えず燃え続けていることに安堵した。

 やがてプロシュートもに続いて、ターゲットのふたりに近付きしゃがみ込むと、ふたりのあらわになった肌にそっと触れた。そして何も言わずに、偉大なる死を与えた。――ふたりの瞳から急速に光が失くなっていく。ターゲットの体から全ての生命反応が途絶えたのを確認すると、プロシュートはすっくと立ち上がって言った。

「長居は無用だぜ、。オーディエンスのしゃがれ声にもいい加減嫌気がさしてきた。……ん?お前、手に何を持っているんだ?」

 はいつの間にか、利き手に濃いブラウンの長方形を携えて立っていた。

「マルセロのクラッチバッグよ。……発信機を回収しておいた方がいいと思って」

 ああ、それが、今夜このパーティー会場にマルセロによって持ち込まれるだろうとお前が確信したバッグか。なんていやみったらしいことを、プロシュートは口にしなかった。だが、中々年季が入っていて使い込まれたように見える本皮のクラッチ・バッグだ。昨晩のうちにがマルセロのお気に入りの品だと判断して、発信機を忍ばせたのには納得がいった。

「それはそうだが、死んだターゲットの持ち物を長いこと持っておくのはセオリーに反するぜ。発信機だけ取り出して、触っちまったバッグは海にでも投げておけ」

 は、そうね。と呟き納得の表情を見せると、おもむろに空いた方の手をプロシュートに差し出した。

「それなら、あなたが今手に持ってるグラスも海に放るべきじゃないかしら。口を付けたでしょう?……あと、氷が欲しいわ。少し老いを感じる」

 プロシュートはもう一度口移しで氷を与えてやろうかと思ったが、やめた。いい加減皆死にかねない。

 差し出されたグラスを受け取ると、は小走りで海の方へ向かい柵を越え、崖の淵まで歩いていった。グラスを呷って氷を口に含んだり、バッグの中を漁ったりした後、彼女はグラスとバッグを海へ向って放って、また小走りでプロシュートの元へ戻ってきた。

 はい。と言って屈託のない笑顔で差出された発信機をプロシュートは渋々受け取り、自分のポケットに突っ込んだ。そしての手を取り、ペッシが待つ場所へと向かった。



63:Tornado of Souls



 仕事を済ませた一行はホテルへ戻ると、夕食も程々に休むことになった。明日、朝一番の飛行機で母国へ戻る予定でいるからだ。仕事を済ませたという開放感で、飲めや歌えやとはしゃぐのは現場を離れ、アジトへ戻ってからだ。

 各々が寝る準備をしている間にサイレンが聞こえて、ホテル街に面した道路を救急車やらパトカーやらが走っていくのが分かった。わざわざ表に出て例の邸宅に向かっているのを確認しようとは誰もしなかったが、皆がきっとそうだろうと思った。

 監視カメラの類は邸宅の正門にしかなかった。それもそのはずで、定期的に開いているらしいあの乱交パーティーの様子はもちろんのこと、おそらく島のありとあらゆる有力者たちが堂々とコカインを吸っている様をカメラに収めようなどとは思うまい。それに、ターゲット以外の皆が、身体機能はもとより認知機能も著しく低下していたので、例の地獄絵図にも勝るような光景は誰も記憶していないのだ。いつの間にか皆寝ていて、起きたら主催者とそのボディーガードが死んでいた。救急隊員や警察官には、そんな雑駁な証言しなされないだろう。死因は老衰。解剖記録にもそう記載されるだろうし、誰かに殺されたなどという証拠は絶対に出てこない。ただ親族たちがパッショーネの関与を疑いながら法に訴えることも叶わず、息子とその忠実なボディーガードを奪われたのだと海の向こうを睨みつけ怨みを募らせる日々が始まるというだけだ。

 無事、仕事を済ませることができた。ペッシは大して達成感など覚えなかったが、やっと故郷へ戻ることができるのだとホッとしていた。

 やはり目の前で起こることの殆ど――例えば、あられもないパーティー会場の様子とか、兄貴と姉貴が老化していく人々に囲まれながらキスして抱き合ったりとか――が絵空事のように見えてしまい、ペッシは岩陰に隠れてそれを覗き見ている自分を始終卑下していたのだ。それは全てこの島にあのふたりといるせいであるから、さっさと帰りたい。そう思っていた。念願叶いそうになって、やっと彼は胸を撫で下ろしているわけだ。

 プロシュートはの後に短時間でシャワーを浴び終えると、疲れたと言ってさっさとベッドに潜り込んでしまった。あの開けた庭園の中央で、しかもフルスロットルで放出していた老化ガス自体彼の精神エネルギーに他ならないので、疲れるのは当然だった。そんな兄貴分の言いつけをペッシは思い出していた。

 イビサ島へ着いてすぐに立ち寄ったレストランで、トイレへ行くと言ったを待っている間に言われたことだ。

 仕事の後、オレはきっと眠りこけちまう。お前にだって分かるだろう。スタンド能力を使うと、少しも動いていなくたって疲れちまうことくらい。その間、の監視を任せる。

 何があっても、から離れるな。あいつが無理にでもお前から離れるようなことがあれば、お前のビーチ・ボーイを使ったっていい。

 は結局、逃げ出そうなんて素振りを少しも見せずにベッドの中へ入り、今はペッシの目の前で寝息を立てている。

 姉貴がチームから離れていくなんてこと、本当にあるんだろうか?どうして兄貴はそんな心配をしているのだろう。

 ペッシは疑問を口に出さず、プロシュートに言われたことを、言われたことだけでもしっかりとやり遂げようとは思っていた。大して仕事もしていないのに瞼は重くなるのだが、それを必死に持ち上げながら苦手なブラックコーヒー片手に、月明かりでぼんやりと照らされた薄暗い室内で一人がけ用の籐椅子に身体を預けていた。



 午前二時。零時を少し回るまで鮮明に聞こえていた、別の客室や外のプールなんかから鳴り響く元気のいいはしゃぎ声がすっかり止んであたりが静寂に呑まれた頃、それは起きた。

 がベッドから、ゆっくりと身を起こした。ペッシはそれまでしっかりと開いていた目をとっさに閉じて狸寝入りをかまし始めた。

 トイレに行くんだろうと思った。ペッシが思った通り、はバスルームへと向かった。だが、しばらく経っても水洗の音は聞こえてこない。あのバスルームには外に逃げ出せるような窓なんか無かったよな。と心配になって、温まった籐椅子の座面から尻を浮かそうとしたその時、またガチャリと扉が開く音がした。

 ああ。いつもの自分の過度に心配する癖が災いしたのだ。そう思って、がベッドへ戻ろうとするのをペッシは待った。だがいつまで経っても、が自分の前の空気を切って行くような音も感覚もしない。ペッシは薄目を開けて視線を横に流す。すると、部屋の入口の前で寝間着から普段着へと着替えたが、背後にちらと目を向けた後に客室から出ていった。

 ――兄貴の勘は良く当たるんだ……!姉貴はやっぱり逃げようとしていたんだ!だから空港にいて、発信機を全部はずして一緒にイビサに来たんだ!……でも、どうやって……?

 ペッシはすぐに立ち上がった。どうやってが逃げおおせようとしているか、それを考えるのは後だ。プロシュートを起こすでもなく、ペッシはを尾行することにした。

 今、は絶対に警戒している。ターゲットが警戒している時はまず、警戒する必要など無いのだと安心させる。その後に生まれるスキを突くのだ。それはプロシュートにもよく言われる狩りの鉄則であるし、言われずともよく知っている釣りのテクニックでもある。

 餌に食いついた魚を、食いついたからとすぐに引き上げようとするのは素人がやることだ。少し泳がせて、油断して力を抜いたときにぐいと引っ張り上げ、一度刺さればペンチでも使わないと抜けないような返しのついた釣り針を引っ掛けてやるのだ。そうすれば後は純粋な力比べに持ち込める。が相手ならば、負けるはずなどない。絶対に釣り上げることができる。

 ビーチ・ボーイを使わない尾行はあまりしたことがないが、息を殺すのには慣れている。あとはバタバタと慌てて追わなければいいだけだ。

 ペッシもまた、物音を立てないようにゆっくりと部屋を後にした。が角を曲がる時や、後ろを気にして振り返った時のために身を物陰に隠しながら彼女の後を追う。静まり返ったホテルの中で、自分の心音だけが異常に高鳴ってうるさく感じた。

 そうして緊張状態でたどり着いたのは、ペッシが二度ほど釣りで使った港だった。そこまで来てやっと、がどうやって逃げようとしているのかが分かった。

 は仕事終わりにターゲットの男のクラッチバッグを持っていた。きっと、兄貴にそれを捨てるよう言われ崖に向かって歩いている間に、バッグの中からマルセロの船の鍵をくすねたのだろう。スペインの領海の範囲内なら自由に移動できる。つまり、イタリアには戻らず、スペインへ向かい身をくらませるつもりでいるのだ。海は穏やかだ。逃げるのには絶好のチャンスだろう。

 ペッシはごくりと喉を鳴らし、建物の影に隠れながらがマルセロの船に向かう様子を伺った。そして彼女の逃亡を阻止するためにどうするべきかと考えた結果、ビーチ・ボーイを発現させた。が船体に手を掛ける前に竿を大きく振りかぶり、針をマルセロの船の操舵室へ向かって投げた。目標物はハンドルだ。ハンドルにかけるカバーのように針を擬態させ、が触れた瞬間に針は彼女の手から体の中へ侵入する。

 ペッシはが船に乗り込むのを見届けぬまま物陰に隠れ、獲物が釣針にかかるのを待った。だがそれより先に、の声が聞こえてくる。

「ペッシ。……そこにいるのは分かっているのよ。出てきてちょうだい」

 唐突に名を呼ばれ驚きピクリと体を震わせ、そっと建物の陰から顔を出す。すると、船に乗り込まずにじっとこちらを見つめると目が合った。ペッシはまたごくりと喉を鳴らし、最早隠れる意味も無いと覚悟を決めると、ゆっくりとへ向かって歩き出した。ビーチ・ボーイの針はリールを巻いて引き戻し竿の先を垂らして構えながら。やがて二人の間の距離が十メートル程になると、ペッシは足をぴたりと止めてを見つめた。

「姉貴。オレ達を置いて、どこへ行くつもりだい?」

 は一呼吸置いて言った。

「これ以上、あなたたちと一緒にはいられない」

 ペッシには、やはり何も理解できなかった。

「どうして……。何か嫌なことがあったんだって、それくらいの事ならオレにも分かったよ。だけど、たった一人で、オレ達から離れたいなんて思うほどの何があったって言うんだよ……!」

 の顔が歪んだ。やり場のない思いをどこへ向ければいいのかと苦悶するようなその表情に、ペッシはずきりと胸を痛めた。

「それをあなたに言ってどうなるの」

 辛辣な彼女の言葉もまた、ペッシの胸を突き刺した。

「仮にあなたたちとずっと一緒にいたとして、一体誰が、私が言うべきことを教えてくれるの。一体誰が、私のあるべき姿を教えてくれるの。一体誰が、私がどうするべきか教えてくれるの。……そんなもの、最早求めてすらいないけれどね。私がやりたいことはただひとつ。それはもう、ずっと前から変わらないのよ」

 はゆっくりとペッシに向かって歩き出した。歩きながら、尚も言葉を紡ぎ続ける。

「これはね、ペッシ。私にとって絶好のチャンスなの。やっと未来が輝いて見えたわ。長い長いトンネルを歩いてやっと出口が見えたみたいに、光が見えた気がするの」

 やがては、手を伸ばせばペッシの頬に届く距離にまで彼に近づいたところで足を止めた。

「だから、見逃してちょうだい」

 の指先はペッシの頬を撫でた。そして彼女の唇が、ペッシの唇に触れた。触れるだけの優しいキスがしばらく続いた後、彼女の唇はゆっくりと離れていく。ペッシはただ茫然と、彼女の顔を見つめることしかできなかった。

 まただ。姉貴が、また静かに泣いている。涙を流している本人はそうと気づいていないように、真反対に微笑んでいるのだ。それがどうしようもなく美しくて儚げで寂しげで、ペッシは心をかき乱されてしまう。

「待ってくれよ姉貴!」

 遠ざかるの背に向かってペッシは言葉を投げた。彼女は歩みを止めると、背を向けたままその場に立ち尽くした。

「チャンスだって、未来が明るいって言うなら……おかしいじゃないか!どうして泣いているんだよ!」

 はペッシに背を向けたまま、ぼそりと呟いた。

「……あなたには関係の無いことよ」

 そして再び船に向かって歩を進めた。自身の覚悟を、“もう一人の自分”に示しながら。

 安穏とした日々に、ただ与えられるだけの平穏と愛に依存していたあなたにはもう任せておけない。これ以上、この罠の中にはいられないの。もう隠すこともできないのよ。あなたのやり方だと、いずれ私たちは死んでしまう。トルネードの目の中で。

 あなたは、私の名を嫌悪するでしょうね。そして私を憎むようになるかもしれない。けれど、生き続けたいと望まないのなら、あなたもすぐにあの世行きよ。

 私には、私の心を言葉にすることができないの。だから生きた心地がしないのよ。でも、自分のために、自分で心の落ち着ける場所を作って、唯一そこで眠っているときだけは安らぎを感じられるはず。

「そんなこと言わないでくれよ……!オレは……泣いてる姉貴をそのままになんか、しておきたくないんだ!止まってくれ。お願いだから……足を止めてくれよォ!」

 ペッシは無念の叫び声をあげて半べそをかきながら、彼の呼びかけに答えず歩み続けるの背に、ビーチ・ボーイの針を投げつけた。

 背中の中心から体の内部へ潜り込んでいく針。痛みに顔を歪めて足を止める。やはりペッシに背を向けながら、彼女は唸る様に言った。

「痛いじゃない。……放して」
「嫌だ!絶対に離さないぜ、姉貴!!」

 ペッシが当初予想していた力比べが始まった。は身を屈めて必死の抵抗を試みるが、男の力に負けて後方へと引きずられ始める。対するペッシは二つの足でどっしりと構え、自身の腕力だけでなく体重もかけて獲物を逃すまいと竿を引いた。だが、彼女を包む周りの空気の揺らめきに気づくなり怯んで、少し力を抜いてしまう。

「放してって……言っているのが分からないの!?」

 拍子に、凄まじい怒りをあらわにした顔で振り向いたの怒号が鳴りやむやいなや、彼女の背後に突如として――

「あ、姉貴……!?そ、その……!後ろにいる、それは一体……!!」

 ――大きな“死神”の姿が浮かびあがった。