バナナは好きですか?


 神様。不埒な私を許してください。

 いや、むしろ、私はまだ許される方だと思うので、目の前の彼を許してやってください。

 今まで愛してもいない女と寝ていた、彼を・・・。






はい、大好きです。







 がウボォーギンに愛の告白をしてから、実に4日が経って初めての接触。それがまさか初めての情事へ変遷するとは、どころかウボォーギンですら思っていなかったことだろう。

 初めは赤面して顔を伏せていただったが、顎をすくい上げられ優しく口づけされれば、すぐにガードを解いてしまう。次第に深くなるキスを、官能的だと感じ始めたがその気になるのは早かった。

 大きな口で塞がれた口。口内を舌でまさぐられ、舌を絡め取られ、溢れ出る唾液は口の角からこぼれ落ちる。自然とウボォーギンの首に腕を回して、自らも相手の口内を探ろうと舌を動かした。

 今までベッド上につかれていたウボォーギンの両手は、の胴体を形どるかのようにするすると下へ移動して、彼女が着ていた薄いTシャツの内側へと入り込み、再び上にするすると移動していく。

 そろそろとウボォーギンの手がゆっくり体の側面を這っていく感覚に身を震わせる。それだけで、彼女の中心は熱を帯びた。それほどウボォーギンを求めていたと思うと自分でも恥ずかしくなる。は羞恥に頬を染めて目をぎゅっと瞑った。

 自分はウボォーギンに純情をもってして大切にされるほど、純真な心は持っていない。こんなにも、触れてもらえることが、触れることが・・・体を交えることが幸せに感じられてしまうのに。

 そんな思いに苛まれているのも束の間、次の快感が彼女を襲う。ブラの上からゆっくりと乳房の形を変えられ、胸板に押し付ける様に手を動かされる。

「んっ・・・」

 口は塞がれたまま、こもった声がウボォーギンの耳に届いた。唇を離し、意識を手に集中させて赤面したの表情を楽しむことにしたウボォーギン。は彼の視線に気づき、顔を正面からそらす。

「顔、そらすなよ」
「やっ・・・見ない、で・・・。恥ずかしい」

 無理に正面を向かせることはせず、ウボォーギンは仰向けの彼女の背に手を潜り込ませ、ブラのホックをはずす。カップをずらすと、白く形の綺麗な乳房が姿を見せる。瞬時にそれを隠しにかかったの腕を抑え、ウボォーギンは唇で乳房の中心をついばんだ。

「っ・・・あっ・・・」

 ほのかに甘味を帯びた蕾を丹念に舌で舐めると固くなり隆起しはじめた。それを指で押したり、つまんだり、くりくりと弄ったりしている間に、もう片方の蕾にも舌を這わせる。

 途切れ途切れに聞こえていたの嬌声も、絶えず聞こえるようになり、普段聞くことなど無かったの声音にウボォーギンは興奮を覚えた。

「お前でも、そんな顔するんだな。すげーエロい顔だ」
「ぃやっ・・・そんなこと、言わないで・・・」
「もうビショビショに濡れてんじゃねーのか」
「・・・ダメっ・・・・!」

 の抵抗など無視して、ウボォーギンミニスカートの中に手を入れた。の中心に指を這わせるとじわりと粘液が指にまとわりつく感覚を、下着の上からでも感じられた。その下着をくいっとずらして、つぷりと指を添えて少し力を入れてやれば、スムーズにくわえ込んでしまった。

「思った通り」
「やっ・・・あぁっ・・・」

 スカートも下着も脱がして、中指で中をかき回す。抜き差しを繰り返せば、ぬるりとした粘液がぴちゃぴちゃと音を立てて溢れ出した。

「ちょっとエロすぎるんじゃねーか?。そんなにオレとしたかったのかよ」
「した・・・かったよ・・・んっ・・・」

 帰ってくるとは思わなかった素直な返答にウボォーギンは驚いた。しかしそれはウボォーギンにとって嬉しい反応だった。これで、心おきなくと愛し合える。

「ね、ぇ・・・ウボォー、もう、ダメ・・・もう我慢、できない」

 はむくりと起き上がって、ウボォーギンに顔を近づける。

「もう、欲しいの・・・これ・・・・」

 これ、と言いながらが触るモノは、既に大きく反り返っていた。は「入るかな・・・これ」などとつぶやきながら、先端に舌を這わせる。

「・・・おい、

 ちゅっと音を立てて唇でついばみ、竿の根元からゆっくりと舐め上げていく。愛する女に自分の肉棒を舐めさせるという背徳感と、の官能的な表情があいまって、ウボォーギンは自制心のすべてを奪われそうになる。

 側面を丹念に舐め終われば次は上からくわえ込み、喉の奥につっかえるまでくわえ込む。とは言っても、全体の6割くわえ込めているかいないか程度で、は残念そうな顔をした。

「ウボォーの・・・おっきすぎ」
「・・・大丈夫だよ。全部突っ込んだりしねーから」

 ウボォーギンはそう言ってを押し倒し、ゆっくりとの中に自身を埋め込んでいく。長さだけでなく太さも常人の数倍はあるであろうブツの圧迫感はとんでもないもので、処女ではないでも痛みに眉を顰めた。

「きつっ・・・おい、。お前大丈夫か。痛えだろ・・・?」
「ううん。っ・・・だい、じょうぶ・・・。早く、奥まで・・・」

 狭く熱い肉の壁を押しやりながら、奥へゆっくりと進んでいく。

「奥までってな・・・お前・・・っ・・・」
「ふぁっ・・・ね、もっと、もっと奥に・・・あっ・・・」

 ウボォーギンの腕をつかみ、よがるの顔。今まで見たこともないそれが、ウボォーギンの高ぶりを早まらせる。

っ・・・・」
「ひゃっ!!」

 一気に根元まで埋め込まれる。ガツンという効果音でもつきそうなほどに、勢いよく。は足を痙攣させて、ウボォーギンを更に締め付けた。

「っ・・・、すまね・・・痛くなかったか・・・・?」
「すごく・・・よかったっ・・・」
「・・・タフすぎるだろ」
「ね・・・ウボォー?ひかない、で・・・アタシ、もっと・・・もっとウボォーを感じたい・・・」

 瞳にはうっすらと涙を纏わせ、儚げに微笑みながらも、恥ずかしそうにそう告げたがたまらなく愛おしい。そう思うと、いよいよ完璧に自制心は消え失せる。ウボォーギンはゆっくりと律動を始め、そしてだんだん早くしていく。

「あっ、あっ・・・あぁっ、激し・・・っ、も、げん・・・かっ・・・あっ・・・!!」
・・・オレも・・・もうっ・・・・・!」

 二人は同時に絶頂を迎えた。

 頭の中が真っ白になり、朦朧とする意識の中はウボォーギンの頬に触れる。自分は大きく肩で息をしているというのに、ウボォーギンは息を少しも乱すことなく頭を撫でてくる。触れた頬に、汗が垂れてくることもない。体力の差に苦笑して、は笑った。

「何笑ってるんだよ。そんなに良かったか?」
「うん。もう・・・最高、だった・・・」
「・・・今後はあんなもんじゃすまねーぞ」
「やだ。・・・すっごい楽しみ」

 二人は抱き合って笑った。触れ合える幸せをしっかりと感じた。

「・・・もう一回いけそう?」

 は冗談交じりにそう言ったが、ウボォーギンは本気で受け取る。

「いけるぞ」

 さっきのは準備運動だと言わんばかりの余裕の表情。それを見ては思うのだった。

(・・・とりあえず、私も体力つけなきゃ、お話にならないわね)
 
「とりあえず、今回のことでわかったぜ」
「え?何が?」
「お前は、オレが考えてたほど純粋じゃなかった」
「・・・・・・・・・中古で悪かったわね」
「それを言ったら俺だってユーズドだ」
「「でも・・・」」

 言葉がかぶった二人は目を見合わせて、相手が続きを言い始めるのを待った。しかし、待っても言いださなかったので、それから丁度5秒後に二人は同時に口を開いた。

「本当に愛してる人としたのは初めてよ」
「本当に愛してる女としたのは初めてだ」

 二人はその後随分長いあいだ仲睦まじく抱き合った。後日、ウボォーギンの背中から離れようとしないの姿があったことが、旅団内で噂になったそうな。

「・・・あれはあれでイチャコラしすぎ腹立つわ私だって団長と・・・・・・・・」
「パクノダ。独り言は小声でやるもんだよ」